第一話 -変化-


俺は森を走る、その中心に向かって、
君と共に生きるために、
走り始めて何分過ぎただろうか、
一向に中心に着かない、イライラしながら俺は走り続ける、
息が切れ始めた頃木の根に足を取られ空中に放り出された、

ベチャッ

地面に着いたとき顔に何かが触れた、
顔に手を当てて確認してみると少しべとついていて、
そして赤い液体だった、

・・・なんだこれは・・・
立ち上がりふと前を見る、そこは・・・


ジリリリリリ、ジリリリリリ、ジリリッ・・・


「ん、ふわぁぁぁ」
寝ぼけながら今の時刻を確認する、
昨日買った新しい目覚まし時計は好調みたいだ、
今日は水曜日か・・・だるい体をクローゼットへ向かわせ開く・・・

そこには血まみれの自分の制服があった、
ふと床を見ると所々に血の跡がある、俺はパニックを起こしながらも、今の状況を整理する、
なぜ制服が血まみれなんだ?昨日何かあった?
昨日は月曜日、特に変わったことは・・・ん?月曜日?
今日は水曜日だぞ?昨日は火曜日のはずじゃ・・・

だが俺が通ってる学校では火曜日の夕方には全校集会がある、
俺がそれを覚えていないはずか・・・

今日の日付を確認する、今日は紛れも無く水曜日、TVをつける、天気予報を見ても今日が水曜日であることに代わりが無いようだ、
・・・記憶が一日飛んでる?
そんな馬鹿な、それよりも考えろ、なぜ制服が血まみれなんだ?

・・・昨日の俺が誰かを ・ ・ ・ ・ 

考えるのは止めよう、今日は学校をサボろう、
とりあえず今は寝るんだ、寝て明日の自分に全てを任せるんだ、


そう、 

明 日 の 自 分 に ・ ・ ・ 。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2006年06月04日 03:31