※前回までのあらすじ
JUMの真の力・・・それは徐々にゆっくりだが確実に咲き始めていた・・・。
薔薇水晶・・・そして翠星石もが組織を裏切り己があるべき場所へと帰った・・・。
それと同時にJUMの目的は決まった・・・『このふざけた夢を断ち切り終わらせる』と・・・。
『幕間~決意~』
JUM宅 居間
JUM達は翠星石から組織に関する様々な情報を教わった、それはもはや翠星石が持っていても一利も無い物であった、ならばそれを活かせる者に託そうと翠星石は決意したのだ。
水「でぇ?組織の大まかな形だけは分かったわぁ~・・・問題は刺客の数よぉ?」
翠「えぇっと・・・翠星石と薔薇水晶がこっちにいるのですから・・・真紅を入れて後5人ですぅ」
薔「・・・金糸雀・蒼星石・雛苺・真紅・・・それと・・・お姉ちゃん」
薔薇水晶が指折り一本ずつ数えて行った・・・薔薇水晶と翠星石・・・二人の顔が暗くなるのは当然だ・・・。
翠星石にとって双子の妹である蒼星石、薔薇水晶にとって双子の姉である雪華綺晶、気が重いだろう。
水「ね、ねぇ!!良かったら・・・その二人は私が・・・受け持とうかなぁ?」
この水銀燈の提案は当然二人にとっては助け舟であるが・・・そんな助け舟に乗るなどプライドが折れそうな事を何故出来ようか。
翠「いいですぅ・・・蒼星石は翠星石の双子の妹ですぅ・・・姉としてまっとうな道に戻すのが使命なのですぅ・・・」
薔「・・・上に同じ・・・」
J・水「・・・」
JUMと水銀燈はその二人を見ると沈黙以外の言葉を知らなかった、二人の決意は固い・・・ならばその決意を何人が破ることが出来ようか・・・。
そして夜も更け会議は終わった、JUMは水銀燈と(当然残りの二人が殺気だった目で水銀燈を見たのは言うまでも無い)薔薇水晶は翠星石と寝る事になった(厳正なかつ公正なクジ引きの結果である)。
水「JUM・・・これ貴方にあげるわぁ」
そう言って水銀燈はJUMに愛用の二丁拳銃の内の一つを差し出した、己の身を守るには文句なしの大口径拳銃である。
J「銃は好きじゃないし、持ちなれない物は持たない主義だ。……ただ。この銃が決意になったのは忘れたりしないよ。だからこれは・・・最愛の人であるキミに持ってて欲しい。」
水「そう・・・改めて言われると照れるわねぇ(///)」
J「言う方も案外照れるもんだよ・・・(///)」
水「JUM・・・ありがとう・・・」
J「水銀燈・・・」
二人はどちらとも無く唇を近づけるとそのままキスをした・・・そしてJUMは水銀燈の服に手をかけr
(続きは各自脳内補完で)
翌朝、朝食を食べ終えた4人は家を出て列車に乗り込み北へと向かった。
窓から見えるこの代わり映えしない街に4人は別れを告げた・・・もう二度と戻れないかも知れないこの街に・・・。
BGM(会議中)Fate/stay night 「真夜中の狭間」
(JUMと水銀燈の逢瀬)Fate/stay night
「求め合う心」
(旅立ち)Fate/stay night 「新たな夜明け」