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戦術機

■戦術機/Tactical Surface Fighter■
『戦術歩行戦闘機』の略称。
光線属種の登場により、無力化された航空兵力の空洞を埋め、対BETA戦の最終局面、即ちハイヴ攻略用の決戦兵器として開発された"人類の刃"。
しかし、その兵器特性である3次元機動と柔軟な任務適応能力──高い運動性や兵装の汎用性によって、設計時には予測もされなかった様々な評価を得るに至り、通常戦闘に於いても有効な対BETA兵器として運用されている。
全高は18~30m超と機種により差異があり、世界各国ではそれぞれの国情や運用思想にあわせ、様々な仕様の機体が研究・開発されている。
第1~第3までの世代が存在し、第1は重装甲による高防御性、第2世代は機動力の強化、第3世代は反応性の向上と段階に分けた特徴と発展が成されている。
動力は本体、跳躍ユニットの二系統に分けられ、電磁伸縮炭素帯(カーボニック・アクチュエーター)が中心の本体側は蓄電池とマグネシウム電池によって賄われている。跳躍ユニットは、推進剤と呼ばれるジェット燃料を使用し、跳躍ユニット内部と主脚内部にある。

EU(欧州連合)

BETAによって国土を追われたEU各国は、国力の衰退から独自の戦術機開発に難航していたが、EF-2000 タイフーンの共同開発によって独自色を反映した機体の開発に成功した。その傾向はハイヴ攻略と平野部での密集戦を意識したもので、BETAの侵攻によって平坦になった国土の奪還を目指す長期戦略を窺わせる。また新構想――戦術機のみで構成された即時展開打撃部隊"オール・TSF・ドクトリン"を掲げている。

EF-2000 タイフーン Typhoon

欧州連合の次期主力第三世代戦術機。
パレオロゴス作戦の失敗により、BETAの欧州西進が確実となった1978年、イギリス、西ドイツ、フランスを始めとするNATO加盟各国は、その主力戦術機であるF-4、或いはトーネードミラージュといったF-5改修機の後継機となる新型戦術機の共同開発に合意し、1980年よりECTSF(European Combat Tactical Surface Fighter)計画の名称の元で開発が始まった。
早急な前線戦力強化を謳い、1985年の実用化を目標に開始されたECTSF計画はパレオロゴス作戦で得られた戦訓───ハイヴへの長駆侵攻を可能とする侵攻能力、光線属腫からの攻撃回避とハイヴ内での密集近接格闘戦を主眼においた機動性、運動性の向上を重視しており、これらの要求仕様は奇しくも同時期に開発が着手されていた米国のF-15イーグルと同様であった。
当初のスケジュールと要求仕様通りに完成していれば、F-15に勝るとも劣らない高性能第二世代機となったであろうECTSFだが、BETAによる欧州の蹂躙、主要参加国であったフランスが主機選定を理由に開発計画から脱退するなど、様々な要因によって開発は大幅に遅れた。
F-15の成功に指をくわえて眺める形となった開発参加国では、ECTSF計画そのものの存在意義を疑う声が噴出し、ついには西ドイツも脱退を示唆するに至った。
米国による各国へのF-15売り込みが狙い済ましたように勢いを増す中、欧州大陸が陥落した後に実質的な開発国となっていた英国は、ECTSFを機動近接格闘戦能力をより強化した第三世代水準機として開発するという計画の大転換を決定、1994年には単独で技術実証機ESFP(Experimental Surface Fighter Program)を試作、欧州制圧前の古い要求仕様や設計思想に基づくF-15の導入を牽制すると共に、ESFPの高い実戦能力をデモンストレーションすることによって各国を計画に引き留めた。
以降開発は順調に推移し、1998年には先行量産型EF-2000の試験部隊への引き渡しが、2000年5月には実戦部隊配備が開始されている。
なお、ESFPの試作に於ける第三世代技術の確立には、欧州各国同様にハイヴ攻略、近接格闘戦を主眼とする日本帝国からの技術提供があったと言われているが、その真偽の程は明らかではない。
頭部、両前腕部外縁、肩部装甲ブロック両端、膝部装甲ブロックから下腿部前縁、前足部及び踝部に至るまで、機体各所に固定武装であるスーパーカーボン製ブレードが装備されている。
特に頭部、両肩部、両前腕部のそれは、近接攻撃以外にも空力的な補助機体制御装置としても機能する。
また、頭部モジュール前縁にはメインセンサー保護用のショック・ボウが取り付けられている。
多数のハイヴを抱え広大な平野部を持つソ連同様、ハイヴ攻略戦だけでなく密集近接格闘戦を想定した仕様である。
西独軍仕様のG-36をイメージしてデザインされたGWS-9 突撃砲とハルバードタイプの長刀(BWS-8)、英国軍仕様の両刃直刀型長刀(BWS-3)、スペイン軍仕様の戦突型多目的増加装甲(スパイクシールド)など、武装バリエーションは多岐にわたる。
伊軍仕様の近接戦装備はナイフとフォークの形をしているという与太話がある。
他の第三世代機同様、跳躍ユニットの主翼にもスーパーカーボンが採用されている。
企画中の欧州戦線物では、西独のタイフーン部隊がメインの予定。
2004年時点、日本帝国に一個中隊分の機体が無償供与されている。

ESFP Experimental Surface Fighter Program

1994年に完成したECTSF技術実証機。
ユーロファイタス社は、各国へのアピールを目的としたESFP運用部隊"レインダンス"中隊を編成し、英国政府支援の下で国連欧州方面軍へ派遣した。

F-5E/G/I IDS トーネード Tornade

パラヴィア・インダストリアル社製第一世代戦術機。
F-5改修機。
英独伊の共同ライセンス生産機で、各国出資の下、西ドイツにパラヴィア・インダストリアル社が設立され量産が行われた、各国の要求に従って細部の仕様が異なる3機種が存在する。
砲戦を主体とした運用が行われ、IDS(InterDictor-Strike):阻止攻撃型と呼ばれた。
F-5からの最大の改修点として、STOL性、運動性に加え、最高速度も向上させるため、跳躍ユニットに可変翼機構を採用している。STOL性が重視された背景には英海軍での艦載機運用が想定されており、戦術機向けの改修が行われていない小型の航空母艦にも着艦可能であることが必要とされた事が挙げられる。
  • F-5E IDS
    英国軍仕様機。米軍のF-5E タイガーⅡとは別物
  • F-5G IDS
    西独軍仕様機。F-5G タイガーシャークとは別物
  • F-5I IDS
    伊国軍仕様機。
1976年、配備開始。


イギリス

F-5E ADV トーネード Tornade


パラヴィア・インダストリアル社製第二世代戦術機。
トーネードIDSの強化改修型。
実機のADVは防空(Air Defence Variant)型という意味だが、こちらはエリア防衛(Area Defence Variant)を意味する。
イギリスのエリア防衛を念頭に兵装制御システムや前方赤外線監視装置の能力向上、近接固定兵装の追加等が行われている。


フランス

ラファール Rafale


ラファールはダッスオー社(仏)が開発した第三世代戦術機である。
主機選定と機体仕様に関する意見対立、開発の大幅な遅延を嫌ったフランスは1985年にECTSF(European Combat Tactical Surface Fighter)計画から撤退、ミラージュ2000(第二世代)の後継たる次世代戦術機の単独開発に着手した。世界的な戦況悪化に伴いミラージュ系強化キットの開発が優先されるなど、一時的な停滞こそあったが、米軍規格や欧州共通仕様の大胆なオミットにより94年の試作機ロールアウトから4年で実戦部隊でも運用開始に漕ぎ着けるなど、開発は総じて順調であった。外観や基本装備など、あらゆる点でEF-2000 タイフーンとの類似が見て取れるが、ECTSF計画の新世代基礎技術研究や新世代機設計研究の成果を基に開発された両機が同様の態を成すのは当然の成り行きであろう。JAS-39グリペン(スウェーデン)を含め、このような欧州次世代機の類似については「水面下で日本帝国の技術提供を受けたため」とする風説もあるが、その真偽は定かではない。
2000年の時点で100機余りがフランス陸軍で運用されており、その大半はスエズ運河防衛線に展開する海外派兵部隊の装備機である。
(ホビージャパン2009年8月号より)
名称は、仏語で「疾風」「突風」の意味。
1998年、配備開始。

F-5F ミラージュⅢ Mirage III

ミラージュⅢはダッスオー社(仏)によるF-5改良型ライセンス生産モデルである。
電子兵装と通信機能に加え、近接戦能力が強化されている。
欧州圏では最初期に導入開始されたF-5派生型で、イギリス、ドイツ、イタリアが導入したF-5E/G/I=トーネード、スウェーデンが導入したJ-35 ドラケンとは姉妹機である。ほぼ同時期に実戦配備されたこれらを軍関係者は"5シスターズ"と呼称する。
急速なBETAの侵攻に対抗するべく緊急導入された経緯から、機体は基本仕様のままであるが、簡略化されていた通信・索敵機能の強化(F-4用センサーマストへの換装)等による頭部モジュール形状の変更や、近接格闘戦に備え膝部装甲ブロックに増設された戦突(アーマースパイク)など、小規模ながら改修が行われている。このような改修から得たデータは、後のミラージュ2000トーネードADV等の開発にも反映されており、それに続く欧州製第三世代戦術機に共通する頭部モジュール形状や、上腕部・下腿部等へのブレードベーンの装備にも繋がっている。
就役から四半世紀が過ぎた現在でも、欧州やアフリカ諸国を中心に準第二世代機相当へアップグレードされた改修型が運用されている。
名称は仏語で「幻影」「蜃気楼」のこと。
1976年、配備開始。

ミラージュ2000 Mirage 2000

仏・ダッスオー社製第二世代戦術機。
軽量高出力を誇るF-5改修機。
ミラージュⅢの後継機として開発され、F-5の基本設計を残しながらも軽量高出力の主機と高い噴射地表面滑走(サーフェイシング)能力が付与された。機体の大型化によって兵装積載量と連続稼働時間も増大している。輸出需要も見込んだ設計・仕様であるため、多任務汎用性と各性能のバランスが重視されている。
1981年、配備開始。


スウェーデン王国

スウェーデンは自国の森林や渓谷での運用に適した小型の戦術機を独自に開発し、遮蔽物を利用する戦術思想を模索している。

JAS-39 グリペン Gripen

スウェーデン王国サーグ社製の第三世代戦術機。
多くの欧州機と同様、米国ノースロック(現ノースロック・グラナン)社製のF-5フリーダムファイター/タイガーⅡをその祖に持つ多任務戦術機。
状況・任務に応じて規格化された装備を選択する事で、戦闘(Jakt)・攻撃(Attack)・偵察(Spaning)といった様々な任務をこなす。
グリペンは瑞語でグリフォン(有翼獅子)のこと。この機体も他の欧州製第三世代機と同様に類似性が高い。
1996年、配備開始。

J-35/JA-35 ドラケン Draken

スウェーデン王国軍第一世代戦術機。
ミラージュⅢの独自改修機。
ドラケンは瑞語でドラゴン(竜)のこと。
実機の開発開始が1949年と、航空機由来の元ネタとして最も古い。
メカ本で『当時、衛士に転換した空軍パイロットの発案により、名戦闘機ドラケンの名前を引き継ぐ形で国内名称が決定された。』
と後付けされたため、戦術機と航空機の両方が存在する稀有な機体となった。
スウェーデンの地勢に特化して、NOE(匍匐飛行)能力が重視されている。
1976年、配備開始。

JA-37 ビゲン/ヴィッゲン Viggen

スウェーデン王国の純国産開発機。
第二世代戦術機。
ドラケンと同様にNOE(匍匐飛行)能力が重視され、自国での評価は高い。反面スウェーデンの地勢に特化した非常に特殊な戦術機となってしまったため、スウェーデン以外での運用は行われていない。
ヴィッゲンは瑞語で雷(bolt)の意味。
1986年、配備開始。


西ドイツ

F-5E ADV トーネード Tornade

西ドイツ陸軍所属機。イギリスから供与。

F-16 ファルコン Falcon

西ドイツ陸軍所属機。アメリカから供与。

A-10 サンダーボルト Thunderbolt

西ドイツ陸軍所属機。アメリカから供与。

東ドイツ

MiG-21 バラライカ Балалайка

MiG-21はワルシャワ条約機構各国でライセンス生産されているが、なかでも東ドイツで生産された機体は製造精度が極めて高く、ソ連のウラル以西後退や東ドイツ防衛戦までの短期間ではあるが、東欧諸国や開発国であるソ連自身向けの生産も一部行っていた。また、東ドイツ軍では、統一中華戦線から輸入した77式近接戦闘用長刀や多目的追加装甲"シェルツェン"も使用可能となっている。

MiG-21PF バラライカ


重金属雲下の電波障害に対応するため、大型センサーマストを装備し、通信・索敵能力を強化された機体。東ドイツで少数生産されており、第666戦術機中隊"黒の宣告"にも、指揮官機として配備運用されている。


MiG-23 チボラシュカ Чебурашка

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東ドイツ陸軍所属機。ソ連から供与。本家ソ連では、機構の複雑化と前線の熟練整備兵不足によって作戦稼働率が低迷しており、その評価は芳しくなかったが、優秀な技術者を多数擁し、稼働率問題を解消した東ドイツでの評価は高かった。1980年代初頭においては、BETAと対決する国軍を差し置いて、秘密警察・情報機関である国家保安省(シュタージ)の実力部隊で、「もう一つの国家人民軍」とも呼ばれる武装警察軍へ優先配備されていた。特に西ドイツとの国境警備を担当している武装警察軍戦術機大隊"ヴェアヴォルフ(人狼)"などで運用され、亡命軍人狩りなどに従事した。

MiG-27 アリゲートル Алигатори

東ドイツ陸軍所属機。ソ連から供与。

MiG-31M フォックスハウンド Foxhound

MiG-31を、西側技術を多量に導入して改修した機体。

MiG-29OVT ファルクラム Ласточка

独ソ共同改修機。


統一中華戦線

統一中華戦線は、戦術機の運用に於いて高い近接戦闘能力を重視している。中国はソ連やヨーロッパ以上に多数のハイヴが存在しており、大陸の奪還を目指す統一中華戦線は戦術機に密集戦に於ける制圧力を求めた。統一中華戦線の戦術機の特徴である頭部のラウンドモニターにも、近接戦に於いてセンサー機能の低下を防ごうとした運用思想が表れている。

殲撃8型 【ジャンジ はちがた】 (J-8)

統一中華戦線(配備当時は中華人民共和国軍)の主力第一世代戦術機。
瑞鶴同様、F-4ファントムの派生機種。原型はソ連から供与されたMiG-21バラライカ
ソ連と同じく自国内にハイヴを抱える中国は、オールマイティなF-4よりも国状に合致したMiG-21の導入を進め、更に独自の改修を施した。
ソ連製戦術機の特徴である、頭部メインセンサーを防御するワイヤーカッターをオミットし、ソ連以上に過酷な密集近接戦闘を想定した上で、頭部モジュールの装甲化とラウンドモニターを採用した。
モニターの被破壊リスク低減を図ったこの中国独自の仕様は、実戦においても良好な評価を獲得し、以降中国機のアイデンティティとして定着した。中台が共同戦線を張って以降、その所属作戦機は西東両陣営の機体が入り乱れた状態であるが、西側開発機ベースである殲撃10型の頭部も、同様の改修が施されている。
桜花作戦の際、世界各国の対ハイヴ陽動戦が劇中でも短く挿入される予定であったため、甲16号攻撃部隊として登場する予定であったが、カットされた。
1975年、配備開始。

殲撃10型 【ジャンジ じゅうがた】 (J-10/F-16C)


殲撃8型の後継として、F-16Cファイティングファルコンをベースにイスラエルと統一中華戦線が共同開発した第二世代戦術機。
比較的小型ではあるが、高い近接機動格闘戦能力を有する。また、整備性、量産性も高い優秀な機体。
軍関係者の間では俗に"16'sファミリー"と呼ばれるF-16派生機の中では最も成功した機体である。
前腕部外縁、膝部装甲ブロックから下腿部前縁にかけて、スーパーカーボン製のブレードがマウントされている。
また、機体に取り付いた戦車級を爆砕・排除するための装備として、胸部ブロックと腰部装甲ブロック前面にリアクティヴアーマーが装備されている。
頭部モジュールには、中国軍伝統の装甲ラウンドモニターが採用されている。
肩部先端のバーニア部の形状は、殲撃10型特有の曲面主体のものとなっている。
武装は、97式突撃銃をイメージしてデザインされた82式戦術突撃砲と、トップヘビー化によって打撃破壊力を強化した77式近接戦用長刀、バックラー型の近接戦用増加装甲など、統一中華戦線独自の兵装が存在する。
制圧支援装備のミサイルコンテナも装備可能。
1994年、配備開始。

殲撃10型 近接能力強化試験機 (J-10X)

TEに登場。
極限まで軽量化した機体と強化したロケットモーターによる高機動格闘戦に特化した機体で、プロミネンス計画において、統一中華戦線所属バオフェン(暴風)実験小隊による開発試験が行われている。

殲撃11型 【ジャンジ じゅういちがた】 (J-11/Su-27SK)

Su-27のライセンス生産機。
殲撃10型と共に中国版ハイ・ローミックス構想を担う。
頭部モジュールは中国軍伝統の装甲ラウンドモニターに設計変更されている。
1996年、試験配備。

殲撃20型 【ジャンジ にじゅうがた】


経国 【チンクォ】 (F-CK-1)

台湾の第二世代戦術機。
LD1ではF-16改修機で形式番号もF-16CだったりK-FC-1だったりしたが、メカ本でF-18のライセンス生産型に変更された。
台湾海峡を挟んでの間引き作戦を行うという同国の仕様要求に基づき、F-16より稼働時間の長さや汎用性の高さなどからF-18が選定された。
脚部燃料タンクを大型化して推進剤搭載可能容量を増加させ、更に機体の軽量化により、航続距離の延長が図られている。


イスラエル

クフィル Kfir (F-5F)

イスラエル陸軍第一世代戦術機。
ミラージュⅢの砂漠戦仕様機。
主機の出力向上と軽量化により、第2世代戦術機に準じる性能を獲得している。
中東の環境下での使用に合わせた砂漠戦仕様機で、跳躍ユニットや管制ユニット周りの防塵・放熱対策をはじめ、砂漠では検出不能となる振動センサーを補うために、赤外線センサーを熱砂内でも使用可能なレベルまで強化するなど、様々な改修が行われている。
クフィルはヘブライ語で仔ライオンのこと。
1976年、配備開始。

ラビ Lavi

イスラエルがF-16をベースに独自開発した試作戦術機。
アラブ諸国に先んじた自国領土の奪還を目指すイスラエルは、米国から供給される戦術機の性能に不満を抱き続け、遂には高度な近接格闘戦能力を有する機体の独自開発に踏み切った。しかし、当初6割の開発資金を提供していた米国が対BETA戦略の転換を理由に支援を打ち切り、資金不足によって開発計画は中止寸前に追い込まれた。
そこに戦術機独自開発技術の確立を目指す統一中華戦線がF-16をベースとする共同開発を持ちかけ、1994年実戦配備が開始されるに至った。
EF-2000に比べ、この共同開発が順調に推移した理由として、設計・運用思想の合致や地政学的な利害衝突要因の不在、互いに華僑やユダヤ系資本といった国際的な支援背景が存在した、などが挙げられる。
実際のところ殲撃10型とラビとの仕様差はほとんど無く、頭部モジュールの設計、近接兵装の違いのみである。
ラビはヘブライ語で若獅子のこと。

F-4E ファントム Phantom



トルコ共和国

F-16A ファイティング・ファルコン Fighting Falcon


トルコ陸軍第94戦術機甲大腿所属機
F-16 ファイティング・ファルコン
米国は、当初の想定よりも高い性能を示した本機を、F-4ファントムF-5EタイガーⅡの代替として各国に提案した。欧州、中東、東南アジアの各国が導入を始めており、トルコ陸軍も91年から配備を開始している。

F-4E ファントム Phantom


トルコ陸軍第66戦術機甲大隊所属機
F-4 ファントム
1993年時点、実戦配備から20年余りが経過し仕様の古さが目立ってきている為、米国ではF-15F-16といった第二世代機に主力機の座を譲っている。だが、独力での戦術機開発能力をもたない中東連合、アフリカ連合では、第二世代機の配備が遅れていることもあり、改良型のF-4Eを戦力の中核においている国も多い。


中東連合

F-14Ex スーパートムキャット Super Tomcat


アズライール実験小隊の砂漠迷彩機
F-14Exは、イラン陸軍とノースロック・グラナン社が共同開発中の準第三世代戦術機である。F-14を近接格闘戦性能強化型にアップグレードしている。
F-14は最古の第二世代機でありながら大型機であるが故に多くの設計的余剰を担保しており、改修を重ねる事によって、最新型のD型はF-15Cと同等の総合性能を獲得するに至っている。実際に、繰り上げ退役が決定した時点に於いても、後継候補であるF-18 ホーネットと比して稼働時間、総合戦闘能力、その何れも勝っており、実戦経験が多い母艦戦闘団に属する衛士の信頼は非常に厚かった。一部の海軍首脳もそれは同様であり「継続運用の可能性を検討すべき」という声が至る所で挙っていた。その追い風ムードに乗るかのような形で、ノースロック・ゲラナン社は既存のF-i4を改修のみで2.5世代にアップグレードする『スーパートムキャット計画』を海軍に提案した。だが、決して安くはない改修コストを巡って調整が難航し、そうこうしている問に完成した改修型F-18(F-18E/F スーパーホーネット)が予想以上に高い総合性能を示したため、同計画はお蔵入りとなった。八方ふさがりのノースロック・グラナンヘの救済措置として、米国政府はイランに対し売却したF-14の近接戦能力強化策として同計画を持ちかけ、後年『プロミネンス計画』の一環として実施にまで漕ぎ着けたのである。
複座型で、前席にWSO(ウェポンシステムオフィーサー)、後席にパイロットが搭乗する。
中-近距離戦主体に仕様変更され、各種センサー、レーダーなどの増設により頭部モジュールが大型化した。
前頭部レーダーカバーの容積率が増大、頭部モジュールの前後長も約20%ストレッチされている。肩部装甲ブロック側面のフェニックスランチャー専用ハードポイントは補助スラスターユニットに換装されている。ブルーフラッグ参加の指揮官機は重狙撃モデルのXWS-116支援突撃砲を装備していた。

F-14 トムキャット Tomcat

F-14 トムキャット
帝政イランが装備。

F-15 イーグル Eagle

F-15 イーグル
アラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアが装備。


大東亜連合

F-18E スーパーホーネット Super Hornet

F-18 ホーネット
TEにて、大東亜連合所属ガルーダ実験小隊が装備。


アフリカ連合

F-4E ファントム Phantom

F-4 ファントム
アメリカ本国ではすでに退役しているが、アフリカはBETAによる脅威が低いため、アメリカなどの他国の軍で退役したF-4を安価で購入し、主戦力として再利用するということも行われている。

エジプト陸軍の砂漠仕様機

ミラージュ2000改 Mirage 2000

ダッスオー社とアフリカ連合軍が共同開発中の強化改修型ミラージュ2000
動機を多く保有する北アフリカ諸国の要請により、国連が主導する先進戦術機開発(プロミネンス)計画にて開発が行われている。
噴射地表面滑走による高速機動砲撃戦を重視し、近接戦能力の向上も図られている。
同計画の比較評価演習(ブルーフラッグ)では、直進加速性能で統一中華戦線の殲撃10型を上回る能力を見せた。


東欧州社会主義同盟

MiG-29OVT ファルクラム/ラーストチカ Fulcrum/Ласточка

MiG-29OVT ファルクラム
TEにて、東欧州社会主義同盟所属グラーフ実験小隊が装備。


オーストラリア

F-18 ホーネット Hornet

F-18 ホーネット
TEにて、豪州軍所属試験小隊が装備。


国連

F-14 AN3 マインドシーカー/ロークサヴァー Mindseeker/РокСова

F-14 AN3 マインドシーカー(露名:ロークサヴァー)は、オルタネイティヴ3計画総司令部のオーダーに従いノースロック・グラナン社(米)によって改修・強化された特殊偵察任務専用の複座型戦術機である。オルタネイティヴ3の主目的(人工ESP発現体によるBETAの思考探査)を実効支援するため、計画直属部隊A-01に於ける対ハイヴ強襲偵察機としてF-14Dをベースに開発された。90年に部隊運用が開始され、92年のインド・ボパールハイヴ攻略を目的とした「スワラージ作戦」に於いて初の実戦投入、以降95年のオルタネイティヴ4による計画接収まで世界各地の特殊偵察任務に従事していた。
原型機となったF-14最大の特徴であるAIM-54 フェニックスミサイルの運用能力は軽量化と偵察任務専用機である事を理由にオミットされている。また、人工ESP発現体の対BETA思考リーディング支援、及び様々な研究データの採取・蓄積のため、頭部モジュールや両肩部装甲ブロック、両前腕部に多数の複合センサーポッドを装備している。
F-14 AN3の管制ユニットは複座仕様であるが、機体の操縦・制御は全て後部の航法管制士官席で行い、前部の兵器管制士官席は特殊偵察要員(人工ESP発現体)専用に改装されている。これは人工ESP発現体が衛士特性に於いても秀でる事例が極めて稀であった事と、集中力を要するリーディング及びプロジェクションに専念させる事を目的とした配置である。また、これに搭乗する衛士たち全員が「化け物に頭の中を見られるのはごめんだ」と、前部に座ることを拒否したことも一因となっている。
対BETA諜報の切り札としてオルタネイティヴ3によって生み出された人工ESP発現体であったが、その特殊能力(リーディング及びプロジェクション)の有効範囲は理論値を大きく下回り、探査対象であるBETAとの距離を物理的に縮める必要が生じた。そこでオルタネイティヴ計画総司令部は「人工ESP発現体1名と多くの観測機器を搭載し、ハイヴ深層部の強攻偵察の後、収集データを無事に帰還させ得る複座機」という要求仕様を策定し、計画の進展に有効な戦略強襲偵察機の開発を求めた。これに対しソ連は最新鋭のMiG-31改修案を提示するが、ハイヴ突入能力と防御力以外にプラス評点が無い事、特に機動性と運動性の不足による生還予測が著しく低い事を理由に却下される。本来、オルタネイティヴ計画に必要な装備の提供はその招致国が担うのが原則だが、ソ連製戦術機の性能に失望した同計画総司令部は、国連を通じて独自に機種選定を開始、最終的にF-14の採用に至った。ソ連主導であるオルタネイティヴ3の実働任務機に、改修のベースとはいえ米国製のF-14が採用された事実は関係各国を動揺させた。この決定には極めて政治的な背景が存在するのではないかとする噂が絶えず、F-14 AN3の実戦運用と整備を担当したのがスフォーニ設計局の技術者であった事が *1 その信憑性を裏打ちしているなどとまことしやかに言われた。それに対し国連軍総司令部と米国政府は連名で関係各国に公式見解を通達。「ソ連製戦術機の何れもが信頼性と総合性能の面でF-14に劣っているのは公然の事実である」とした上で、「今後この件に対して徒に疑惑を煽る事は反人類的な犯罪行為と見なされ、国連制裁決議の対象となるであろう」と警告し、力業で事態を収束させた。
露名のロークサヴァーはミミズクの意(直訳すると岩フクロウ)。頭部モジュールの角状の突起がミミズクの羽角に似ていることからその名が付けられた。
跳躍ユニットは多少の出力向上が図られているが、F-14Dとの差異はほとんどなく、むしろゴテゴテ付けられたセンサー類のため空力特性は悪化している。



戦術機基本機動制御システムブロック図(XM3以前型)

※あくまで想像図であり戦術機の動作を私なりに解釈した結果です。